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型紙摺絵

型紙摺絵_f0148050_205241100.jpg 明治維新は美濃に大きな変化をもたらしました。
 江戸時代まであった窯株制度が廃止され、窯数は一気に増えました。

 また明治7年頃に、美濃にも酸化コバルトがもたらされました。
 酸化コバルトの発色は、山呉須と比べると彩かなので、広く使われるようになりました。

 そして明治15年頃に型紙摺絵が実用化されました。 

型紙摺絵_f0148050_20535879.jpg 型紙摺絵は、和紙に柿渋で補強した型紙に、絵柄を切り抜きます。
 切り抜いた型を皿などの器に密着させ、その上から刷毛などで呉須を刷り込む方法で、これは染色にアイデアをいただいたものでしょう。

 この方法でつけられた模様では、型紙を使うために、長い連続した線は使えず、点線や破線の連続になります。また刷毛での刷り込みが下手だと、滲んだ模様になってしまいます。

by hinagacom | 2007-10-14 18:01 |  

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