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銅版印刷

銅版印刷_f0148050_21215870.jpg 美濃地域では、型紙摺絵に遅れること数年、明治22年(1889)ころには銅版印刷が実用化されました。

 型紙摺絵とともに、銅版印刷も実用化され、美濃では絵付けの量産体制が整い、その後国内で最大の生産量へと進みました。

 銅版印刷は、エッチングの応用のため、細かな線描による表現ができ、日本的な図柄だけでなく、和洋折衷のものもありました。

銅版印刷_f0148050_2122291.jpg 銅販印刷の方法は、エッチングの要領で、銅版に図柄を刻みます。
 次に印刷機で顔料を和紙に転写し、転写した和紙を素地にのせて、水刷毛を使って貼りつけ、顔料が器に付いたら和紙をはがします。
 呉須の青い彩やかな発色は、こうした銅版転写や型紙摺絵の特色でもあるが、顔料を替え、クロム(緑系)のモノもあります。

 エッチングの版が残っていれば、明治期のものを現在に甦らせることもできます。
 現在も、土岐市には銅版印刷の転写紙を製造しているところがあります。

by hinagacom | 2007-10-19 22:08 |  

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